ラジオのパーツ化
ラジオの回路を各機能の単位に分けてパーツとして作り、後で色々な機能のパーツを組み合わせて、
ひとつのラジオにすることができるようにしています。
このようなパーツにして作ると、沢山の色々な種類のラジオの回路を簡単に実現することができ、効率良く
作成し楽しむことができます。
パーツは以下の種類があります。
①同調回路
②検波回路
③出力回路
④スピーカー
その他
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1. ★★★ シンプルな各種ダイオードのラジオ ★★★
この組合せは、検波回路であるダイオードの部分を色々な種類を試すことができるように、スイッチで切り
替えられるようにしたパーツを使用しています。
ダイオードの種類は以下のものです。
① 一般的ゲルマニウムダイオード ・・・・ IN60
② ショットキーバリアダイオード ・・・・ 1SS108
③ 発行ダイオード(LED)・・・・・・・ OSPW5111A
④ フォトトランジスタ ・・・・・・・・・ TPS610
①は、きれいに聴こえました。②は、①の8割くらいの音量でした。③は、蛍光灯の室内照明では聴こえま
せん。日光や懐中電灯の光をあてると聴こえます。但し強くあてると音量が低くなりました。
④は、蛍光灯の室内照明で聴こえました。日光や懐中電灯の光をあてると更に音量が大きく聴こえます。
強くあてると音量が低くなりました。更に強くあてると聴こえなくなりました。
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2. ★★★ 鉱石検波のラジオ ★★★
この組合せは、検波回路であるダイオードの部分を鉱石(黄銅鉱)にするパーツを使用しました。
黄銅鉱は石の名所へ行って買ってきました。
黄銅鉱の表面を針の先のような、尖った金属で接触させると、場所によってラジオの音が聴こえます。
私のパーツでは性能が悪いので、微かな音で聴こえました。聴こえただけでもラッキーと思いました。
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3. ★★★ 真空管検波のラジオ ★★★
この組合せは、検波回路であるダイオードの部分を真空管にするパーツを使用しました。
電池を繫ぐと、加熱され約30秒くらいすると音が聴こえてきます。
電池を外すと、熱が残っているので10秒くらいは音が聴こえます。
音量はとても低いです。
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4. ★★★ 倍電流型受信のラジオ ★★★
この組合せは、同調回路を2つ使用しています。
ひとつの場合と比べましたが、放送局からの距離や、私の作り方に問題があるのか、変化はありませんで
した。
今後、回路を改良して電流が多くなったことが分かるようにしたり、放送局のアンテナのそばへ出かけて調
べてみたいと思っています。
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5. ★★★ 倍電圧型受信のラジオ ★★★
この組合せの回路は、現在調査中です。
ゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比べますが、大差ありません。
今後、電波の強い放送局のアンテナのそばへ出かけて調べてみたいと思っています。
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6. ★★★ 1石検波&低周波増幅のラジオ ( ゲルマニウム トランジスタ 使用 )★★★
この組合せは、ゲルマニウムトランジスタにより、検波と低周波の増幅を行います。
ゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比べると、感覚的に4~5倍の音量で聴こえました。
チーという音が混ざっていますが、こんな簡単な回路で良く聴こえるので驚きました。
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7. ★★★ 1石検波&低周波増幅のラジオ ( シリコン トランジスタ 使用 )★★★
この組合せは、シリコントランジスタにより、検波と低周波の増幅を行います。
ゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比べると、少し音量は小さく聴こえました。
同じ1石でもゲルマニウムトランジスタの方が、遥かに音量が大きく性能が良いことが分かりました。
※トランジスタによる差異もあるかもしれませんが。
チーという音が混ざっています。
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8. ★★★ ストレート方式のラジオ ★★★
この組合せは、ストレート方式のラジオになります。
ストレート方式ですので、高周波増幅、検波、低周波増幅の順に処理します。
電池を3Vにしてクリスタルイヤホンで聴いたところ、ゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比
べると6~7倍の音量です。
雑音なく、のびのびと拡声されて聴こえます。
電池が1Vだと少し音量が低いです。
電池が3Vだと丁度よい音量です。
電池が3Vを超えると音量が大きすぎて音が割れます。
かなり音量が大きいので、手持ちの部品で直径4cmの超大型の圧電ブザーがありましたので、鳴らしてみ
ました。
電池の電圧は4.5Vが丁度よい音量です。
圧電ブザーを使用した写真は以下になります。
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9. ★★★ レフレックス方式のラジオ ( 戻し調整なし )★★★
この組合せは、1石レフレックス方式(低周波戻し量の調整機能なし)のラジオになります。
■クリスタルイヤホンで聴いた場合
電池は1.5Vが音量が大きく最適です。ゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比べると3倍
位の音量です
3Vにすると、プツッ、プツッという音が混じり聴くことが出来なくなります。
■マグネットイヤホンで聴いた場合
電池は1.5Vだと、微かに微妙に聴こえる程度です。
3Vにすると音が壊れ聴くことが出来ません。
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10. ★★★ レフレックス方式のラジオ ( 戻し調整あり )★★★
この組合せは、1石レフレックス方式(低周波戻し量の調整機能あり)のラジオになります。
■クリスタルイヤホンで聴いた場合
戻し量調整抵抗を操作して、戻し量をゼロにして、
電池を3V、4.5V、6Vの順に電圧を上げていくと、比例して音量が大きくなります。
9Vにすると、音量も大きくなりますが、ズーッという音が常に聴こえます。
4.5Vにして、戻し量調整抵抗を操作して、戻し量をゼロから少しずつ上げていくと、ある所で突然音量が
大きくなります。更に戻し量を上げていくと、音量が大きくなっていき、ゲルマニウムダイオードだけの単純
な回路のものと比べると5~6倍位の音量になります。そして、更に戻し量を上げると、ブツッ、ブツッという
音が入り、音も潰れて聴こえました。
■マグネットイヤホンで聴いた場合
電池が9Vで、微かに聴こえました。戻し量調整抵抗を操作して、戻し量をゼロから少しずつ上げていくと、
少し音が聴こえてきますが、ブツッ、ブツッという音が多くなり、更に上げるとブツッ、ブツッの雑音で聴く
ことが出来なくなりました。
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11. ★★★ IC( LMF501 )のラジオ ★★★
この組合せは、ミツミ社製のIC(LMF501)を使用したラジオになります。
IC(LMF501)は、高周波増幅、検波、AGCの3種の機能を行います。
■クリスタルイヤホンで聴いた場合
電池を1.5Vにすると、ゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比べると4~5倍位の音量で
聴こえます。
音質は良いです。ただ、チャーという音が常に薄く入って聴こえます。
■マグネットイヤホンで聴いた場合
微かな音量で聴こえます。
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12. ★★★ IC( LMF501 )& 低周波増幅 のラジオ ★★★
この組合せは、IC(LMF501)を使用し、更に低周波増幅機能を加えたラジオになります。
IC(LMF501)は、高周波増幅、検波、AGCの3種の機能を行います。
■マグネットイヤホンで聴いた場合
電池が1.5V、3Vでは、3Vにしても音量は変わりません。むしろ微妙に小さくなる気がします。
1.5Vではゲルマニウムダイオードだけの単純な回路のものと比べると4~5倍位の音量で聴こえます。
声が微妙に潰れるような感じで明瞭に聴こえません。音質は良くないです。
スピーカーへの出力を変えるスイッチがA,Bありますが、どちらにしても同じに聴こえました。
■スピーカーで聴いた場合
マグネットイヤホンと同様です。スピーカーから聞こえる音量についてはそれほど大きくはありません。
■クリスタルイヤホンで聴いた場合
電池が1.5Vでは聴こえません。3Vでは微かに聴こえます。
スイッチはAにしないと聴こえません。
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13. ★★★ スーパーヘテロダイン のラジオ ★★★
この組合せは、3石のスーパーヘテロダイン方式の ラジオになります。
中間周波数変換、検波、低周波増幅の3種の機能を行います。
■クリスタルイヤホンで聴いた場合
クリスタルイヤホンで聴く場合は、低周波増幅回路内のスイッチをXにします。
検波後にある可変抵抗(5k)は音量調整ですが、この音量調整がゼロのときは薄っすらと聴こえます。
ゆっくり上げていくと突然大きく聴こえます。適度な音量のところで止めて聴くとザーッと滝のような音が混
じっています。
■マグネットイヤホンで聴いた場合
マグネットイヤホンで聴く場合は、低周波増幅回路内のスイッチをMにします。
音質については、クリスタルイヤホンと同じです。
クリスタルイヤホンより音量が低いので、音量調整を少し上げます。
■スピーカーで聴いた場合
スピーカーで聴く場合は、低周波増幅回路内のスイッチをMにします。
音質については、殆どマグネットイヤホンと同様です。
但し、低周波増幅回路が簡易版なので音量が余り大きくならないので聴きづらいです。
音量調整を上げすぎると、音が潰れて良く聴こえません。
スピーカーでの組合せは以下の写真になります。
■スーパーヘテロダイン方式ラジオの調整
ステップ1 IFT1(黄)を廻して大きな音量のところで止めます。
ステップ2 IFT3(黒)を廻して大きな音量のところで止めます。
ステップ3 一番低い周波数の放送局にバリコンで合わせます。
ステップ4 OSCを廻して大きな音量のところで止めます。
ステップ5 一番高い周波数の放送局にバリコンで合わせます
ステップ6 バリコンの発信側トリマーを廻して大きな音量のところで止めます。
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